鹿を獲るということ
なぜ、鹿を捕獲するのか。
その愛らしい姿とは裏腹に増えすぎた鹿による生態系や農林業への被害は、深刻な状況となっています。鹿は樹皮を剥ぎ取って食べるため木々は枯れ、森林が衰退することで、多くの動植物に影響を与える例も見られます。農業に最も大きな被害を与えている動物でもあり、全国での被害額は50億円を超えるほど。
なぜ、鹿が増えているのか。
鹿の異常増加には、様々な要因があります。たとえばシカを肉や毛皮として利用する機会が減ったこと。また、ハンターの減少や高齢化により、捕獲数が減ったこと。温暖化のため積雪が減り、鹿が生息できる範囲が増えたこと。耕作放棄地に生えた雑草や低木が餌となり、周辺の農地の作物も食べるようになったこと…
当たり前ですが、鹿が悪いわけではありません。人間が昔から当たり前に行なっていた営みが途絶え、様々なバランスが崩れたことが鹿の異常増加を引き起こしてると言えます。
私たちはもう一度、かつて当たり前だった、自然の循環に貢献したいと思っています。